症例のご紹介19
50代 女性
詳細
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お口の状態は、上顎の総義歯(保険適用)が合わなくなっており、下顎は部分義歯のマグネットの固定装置が割れてしまい、不調が続いていたそうです。精密検査の結果をもとに、治療方針について相談しました。下顎の割れてしまった義歯は、マグネットの土台となる歯を活かし、再度マグネットの義歯としました。今回は、構造にメタルハウジングという手法を用いて強化し、義歯自体も強度と精度が高い「精密鋳造スマートデンチャー」を採用しました。メタルハウジングとは、金属でマグネットを受け止める根面に囲いを作ることで、入れ歯の沈み込みが減少し、破損しないように守ってくれます。上顎は、残っている自身の歯の本数と状態から、審美性の高い、ミラクルデンチャーを採用しました。ミラクルデンチャーは、支える歯に負担の少ない構造になっており、装着にはなれるまで少し慣れが必要になりますがキーとロックのようにパチッとはまり安定します。
今回は、上下とも奥歯を失った状態であったことで、噛み合わせの回復、調整に細心の注意を払い治療を進めました。奥歯がしっかりと噛み合わないことで、咀嚼の障害となり、栄養の偏りやあごの位置がずれてくる懸念があります。早急にしっかり噛める入れ歯を選択しなければいけない状況でした。現在は、問題無く何でも噛めるようになり予後は順調です。
経過の写真
治療個所 | 上顎 右上654 左上456 ミラクルデンチャー白金加金 下顎 左下 654右下456 精密鋳造スマートデンチャー(マグネット) |
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治療期間 | 右上:約2ヵ月(4回の通院) |
治療費用 | 上下込み:約95万円 |
副作用とリスク | 上下の入れ歯のため十分になれるまでに時間がかる場合があります。 |