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症例のご紹介21

症例のご紹介21

70代 女性

詳細

こちらの方は、15年ほど前に初診で来院され、しばらく間が空いて、最近になり上の前歯のブリッジが壊れたという内容で当院にお越しになりました。
精密検査の検査の結果、ブリッジの土台となる歯の状態では残念ながら保存することはできない診断となりました。ご相談の結果、抜歯をして部分入れ歯の治療となりました。前歯ですので、歯がない期間がないように、歯を抜く前に型取りをして、抜歯後すぐに仮の義歯が入る段取りをする「即時義歯」の治療としました。仮義歯の状態の間に、土台となる歯のむし歯治療、その他の部位のむし歯や歯周病治療を進めながら、新しい義歯製作に向けて咬合調整を慎重に行いました。この仮義歯での調整が、最終義歯の精度を高めるとても大切な工程になります。

下の歯も抜けた状態のままでしたので、並行して義歯製作をスタート。噛み合わせの基準を作るために上顎の義歯を先行し、審美性と強度の両面も考慮したコバルトクロムのスマートデンチャーを選択されました。金属のフックが見えないノンラスプデンチャーの中でも、このスマートデンチャーは、色の変色がなく、強度と弾性を兼ね備えて、審美的にも良好なために選択される方が増えています。
スマートデンチャーは、ピンクの床の部分にポリアミド樹脂を使用しています。この素材は

  • 審美性に優れている(クラスプが無いため、入れ歯と分かり難い)
  • 吸水性が非常に低い
  • 臭いが殆ど付かない
  • 着色性が非常に低い
  • 汚れや口腔内細菌の除去が容易
  • 破折が殆ど無い
  • 経年劣化が非常に少ない
  • 簡単な修復がチェア-サイドでも可能
といった特徴があります。

現在は、定期的なメンテナンスでしっかりお手入れされており、ご本人からも「しっかり入って、硬い物でも食べられるのでとても嬉しく思っています」と感想を頂いています。義歯(入れ歯)は、ホームページ等ではわかりにくい部分があるかもしれません。いきなり治療に入るのではなく「治療相談」の時間を大切にしています。治療ではなく「相談」と割り切ってお越しになっても結構です。お気軽にご相談ください。

経過の写真


治療個所 下顎 左下76 右下567  スマート デンチャー(コバルトクロム)
左上 12456 右上721  スマート デンチャー(コバルトクロム)
治療期間 2ヶ月(7回の通院)
治療費用 約40万円
副作用とリスク 上下の入れ歯のため十分になれるまでに時間がかる場合があります。